スポット発振器でも改善しないS/N

今日は土曜日で明後日からいよいよ社会復帰です。

不安も多くありますがそれにばかり囚われていても面白くありませんので何かすることにしました。

先日から歪率測定のための環境整備をしたいと思っているのですが24bitのADCで1kHzの正弦波をサンプリングしてFFTに掛けるとTHD+Nが0.25%より良くならなくて困っておりました。

なので今日は1kHzの低歪のスポット発振器を作り測定系をチェックすることにしました。

冒頭の写真はネットから拾ってきたスポット発振器の回路図です。

これらの部品で手持ちに無い部品を松本電子部品から買ってきて今しがた発振器が完成したところです。

回路は一発で動作しましたが歪率は相変わらず0.24%付近から変わりません。

THD側は0.00097%になっているので問題はノイズの方にあるのでしょうか?

オペアンプにJRCの4558なんて汎用品を使ったのがいけなかったのかもしれませんね。

今の時間は3時15分でこれから松本電子部品でローノイズのオペアンプを求めに走るのもなんだか面倒ですが白黒決着をつけるにはやはり行くしかないでしょうか。

というわけで松本電子部品に再び行ってきたのですが低雑音のオペアンプは1個もありませんでした。

仕方がありませんので秋月電子にNJM4580DDを10個程注文しました。

憂鬱と下がらない歪率と

明日はいよいよ会社で産業医と上司ときかことで会社復帰にかけての面談があります。

きかこにとって良い方向に転んでくれればありがたいのですが今はそれを祈るのみです。

それにしても良くない方向に転んだときのことを考えるととても憂鬱ですね。

さて、憂鬱な気持ちにばかり囚われていては進歩がありませんので数日前からテストしているアンプの歪率計測について書きたいと思います。

アンプの出力の歪を計測するのですがその方法はアンプの入力に歪の無い綺麗な正弦波を入力して、その時の出力に出た正弦波をフーリエ変換して高調波成分を抽出して歪率を得ようという訳です。

必要なのは「パソコン」と「24bitのUSBオーディオ」と「ピュアな正弦波の発振器」です。

ソフトはフリーソフトのWaveSpectraというものを使います。

パソコンは「このブログもこれで書いている」という未だに現役のDELL D430を用います。

24bitのオーディオユニットにはオンキョーのSE-U55SXをヤフオクで落札して使うことにしました。

そして実際に全てを接続してUSBオーディオユニットに正弦波を入力して歪率を計測したのですがその値が0.25%からどうやっても下がりません。

アンプの歪率を測定するのですからもう一桁良い値が欲しいところです。

発振器が悪いのかと思い手持ちのAG-202Aを止めてWaveGene(低周波発振器)というソフトで発振器の代用したのですがやはり0.25%から全然良くなりません。

ふとSE-U55SXについてネットで調べてみると内部のDDコンバーターの電源にコンデンサーが付いていないので凄いリップルが出ている、というのを発見致しました。

早速に分解してコンデンサーを付けてみることに挑戦します。

問題のDDコン部分の近くには確かにパッドが存在するのですがコンデンサーが付いておりません。

早速手持ちの電解コンデンサーを付けてみました。

しかしコンデンサーを付けても歪率は何の変りもありませんでした。

これって何が原因で歪率が改善しないのでしょうか?

試しに秋月電子で売っているDDSユニットを発振器としてテストしてみましたが結果はさらに悪かったです。

この悪くなったというのが一つのポイントで、やっぱり発振器側の歪率がよくないのかなぁ。

しかし現状より歪率が良いと思われるAG-204Dあたりを購入してみて、もし結果が同じだったらショックですよね。

今日はもう疲れましたのでこの辺で止めときます。

300Bのアンプがたったの35000円!

今日は6月25日の月曜日です。

長期療養期間ももう1週間を切り、出社のことを考えると憂鬱です。

今日は久しぶりに上司と電話でコンタクトを取りました。

7月から復帰可能な旨の診断書が出ているといった内容の報告だったのですがこれを上司に郵送等の何らかの方法で届けなければならなかったらしく、郵送も面倒なので会社の健康管理室に直接出向き、上司に手渡して貰うようにお願いしてきました。

健康管理室に行くとなんだか復帰のための面談の日まで設定されてしまい、あれよあれよと事が進んだのです。

面談の日は今週末の金曜日6月29日の12:15からとなりました。

とりあえず金曜日までは一息つけそうです。

さて、社会復帰の話はこのくらいにしておきまして、きかこの300Bシングルアンプのヤフオクでの結果でも書こうかと思います。

もともとこのアンプは中国製の手配線品で確か75000円位で購入したものです。

まあ300Bシングルアンプとしましては破格の安さだったのですが、中古で売っても45000円位の値段はつくと考えていました。

しかし、いざ出品してみると結果は35000円と何とも情けない落札価格となったのでした。

これにはショックだったのですが更に追い打ちをかけるように以前にヤフオクで売ったWE-310A型真空管が不良だということで落札者から返金要求がきたのです。(送料を含めて21460円を返金しなければなりません。)

トホホ。。。ですが対処するしかありませんね。

この真空管はきかこが動作することを確認して出品したのですがどうして動作しなくなったのかは謎のままです。

こんな感じで今週は幸先悪いスタートを切ったのでした。

松本の家のオーディオにパワーアンプのインストール

約2か月ぶりに松本のお家へ帰って来ました。

病気療養期間から社会復帰する時間が迫っております。

考えると激憂鬱ですがその日は必ず来るものですから避けては通れません。

さて、冒頭の写真ですがこの長ーいお休み中に製作しました71Aパワーアンプと1626パワーアンプを松本のお家にインストールしました。

きかこのオーディオシステムはマルチアンプシステムなのでパワーアンプが2台必要です。

低域側に71A、高域側に1626をあてがいました。

ちょっとカメラを引いてオーディオの全体を映した写真がこれです。

なかなか格好よくシステムに収まったと思いませんか?

両アンプともに1W以下の小出力ですがPEGASUS 409B型の能率とパイオニアPT-100型ツイーターの能率がそれぞれ100dB/m以上もあるのでこれで十分な出力なのです。

驚いたことに実家のタンノイⅢLZでは気にならなかった残留ハムノイズが若干聞こえるではないですか。

71Aのアンプは相当良いS/Nのアンプに仕上がったと思っていたのですがこの高能率スピーカーの前ではちょっとの悪い部分が暴露されてしまいます。

早速、ジョンコルトレーンのバラッドをソースに試聴しましたが期待を裏切らない素晴らしい音質でした。

今まで低域用に入っていました300Bの糞重いパワーアンプですが必要なくなりましたのでヤフオクで売り払うことにしています。

45000円位で売れれば嬉しいな~

福島最後の日にVT-25Aシングルアンプの出力トランス交換

病気の療養のために福島の実家に来てから2か月が経ちました。

そろそろ社会復帰しなければなりませんので今日で福島の生活が最後です。

楽な生活を2か月も続けてしまったので会社に行きたくありませんが、明日は松本に帰らなければなりません。

そんな最終日ですが気になっておりましたVT-25Aシングルアンプの出力トランスの交換作業をいたしました。

交換前に周波数特性を測定致しました。

PCの画面をデジカメで撮ったので見にくくて申し訳ありません。

この周波数特性を見てみると50Hzで-5dBダウンしていることが分かります。

トランスは1626シングルアンプと同様に春日無線様のKA-1425に交換するわけです。

まずは古いトランスを取り外します。

そして新しいトランスKA-1425に交換します。

新品のトランスは気分が良いですね。

負荷インピーダンスが10kΩと14kΩが選べるわけですがどちらを選んだらいいでしょうか?

最大出力をみても双方大した違いがありませんでした。

ここはせっかくなので14kΩを選択しました。

最大出力は大げさなアンプの割に小さくて0.8W位です。

トランス交換後のシャーシー内部の写真ですが結構綺麗に配線できたでしょう。

外観も黒色のトランスがなかなかきまっていますよ。

さて、再度周波数特性の測定を行いました。

どうです?素晴らしくフラットな周波数特性ではありませんか。

50Hzでー1dBありませんよ。

試聴結果も気のせいか低域の量感が増した感じがします。

さて、せっかく出力トランスを交換したVT-25Aのアンプですが、これは実家に置いておこうと思います。

松本に持って帰るアンプは71Aのシングルアンプと1626のシングルアンプにすることにしました。

春日無線の出力トランス、KA-1425

小型送信管1626の出力トランスに使うために秋葉原の春日無線に注文したKA-1425が届きました。

料金はトランス2個と送料合わせて9,255円でした。

開梱すると思っていたより小型な箱が目に入りました。

さて、中身ですが黒色のなかなか格好の良いトランスが出てきましたよ。

東栄変成器のT-600型と比較すると明らかにこちらの方が大きいですので低周波側の特性に期待ができます。

早速にバラックでの実験を行い周波数特性を大まかにみましたところ、50Hzでのレスポンスも良好でレベル低下もほとんどありません。

周波数特性には全く問題がありませんでしたので後は一次側のインピーダンスを10kΩにするか14kΩにするか選択するだけです。

しかし、どちらを選んでも最大出力にそれほどの影響を及ぼしませんでしたのでここは送信管らしくできるだけ高いインピーダンスということで14kΩを選びました。

後はラジオ少年のトランスと交換するだけです。

取り付けネジピッチが異なりますのでシャーシーに穴を空けなおしまして取り付け、配線を行いました。

黒いトランスはなかなか格好良く今まで以上に美的なアンプに仕上がりました。

早速システムに入れて試聴です。

Jazzを聴きますと低域のレスポンスが向上したせいかウッドベースの低音の量感が増したようです。

それにしてもこの1626のアンプですがトランスにずいぶんと無駄遣いしてしまいました。

初めからKA-1425の存在を知っていればこんな回り道をしなくても済んだのですが。。。

これも勉強代だと思うことにしましょう。

小型送信管1626の出力トランス

小型送信管1626を使ったパワーアンプの出力トランスにはラジオ少年様のBT-OUT-2を一次側インピーダンスを7kΩにして使っていました。

ふと、低域の周波数特性が気になったので50Hz時のレスポンスを調べてみました所なんとー6dBもダウンしていて波形もかなり歪んでいることが分かりました。

これがその時の歪波形です。ひどいでしょう。

これの原因はトランスにあるのですがどうしてここまでひどい波形になってしまうのでしょうか?

試しに手元にあった50年以上前の電蓄用のトランスに交換して同様に50Hzのレスポンスを調べてみました。

かなり古くて汚いトランスですが結果は以下のように優秀で波形の歪も少なく、レスポンスも-0.8dBに収まっております。

これはBT-OUT-2の設計そのものが悪いのであろうという結論に達しました。

試しに手持ちの東栄変成器のT-600型を試してみました。

一次インピーダンスは12kΩです。

このトランスは本当にマッチ箱みたいに小さいのでもともと低域は期待できなかったのですがBT-OUT-2よりも大分ましです。

特性は以下の写真のように電蓄用トランスよりはちょっと悪くて-1.6dBでした。

以上の実験よりラジオ少年様のBT-OUT-2はどうやら設計が上手くないことが分かりました。

この結果から春日無線のトランスKA-1425を購入してテストすることにしました。

結果はまたブログに書きたいと思います。

2Wしか出ない2A3シングルアンプの謎

やることも無くなったので暇に任せてずっと放置状態だった”木板アンプ”に2A3シングルアンプを組みなおすことにしました。

出力管周辺回路を組み直しまして出力のチェックを行ったのですが何故か定格出力の3.5Wが出ず、贔屓目に見ても2W程度の出力です。

これの原因が分からずに暫く悩んでしまったのですが、ふとOUTPUTトランスが悪いんじゃないかと考えるようになりました。

木板に組んでいるトランスは一応SEL製で一次側2.5kΩ、2A3の使用を推奨しているようです。

しかしこのトランスは相当古いものなので最大出力定格7Wをうたっていても闇雲に信じるのはまずいかもしれません。

そこで思い切って出力トランスを300BシングルアンプからOUTPUTトランスを借用して最大出力が変化するのかを調べてみました。

300Bシングルに使っているトランスはタンゴのU608です。

結果、出力は3WにUPしましたよ。

やはり古いシングルOUTPUTトランスは上手くないようです。

きかこはこの実験を通してOUTPUTトランスの重要性に改めて気づかされましたね。

真空管アンプに使用するOUTPUTトランスは「新しいもの」であって「最大定格を可能な限り大きく」して使うのが良いようです。

2A3に使うトランスは本当はU-808クラス(最大20W)のトランスを使うべきなのでしょう。

 

300Bシングルアンプの配線し直し

これが実家においてあるメインのアンプでありますプスバン製300Bを使ったシングルアンプの配線状況です。

配線材にACコードを裂いたものを使っていたので配線の色合いが単調で前々から気になっておりました。

今回、まとまった時間が確保できておりますのでこれを修正することにしました。

配線材にはこの長期休暇を使って作ったアンプ群の残りを用います。

そして完成したのが以下の写真です。

どうですか?格好良くなったでしょう。

このアンプはシャーシー内部に電解コンデンサーが沢山、立体的に入っているので半田ごてを入れるのが大変でした。

まだ、空中配線している部分があり、100%満足しているわけではないのですが一旦は完成です。

一応、最大出力をSGとオシロを使って調べました結果片チャンネル6Wでまあまあの出力です。

早速に試聴です。

ソースにはマイルスデイビスのLPを用いました。

音はこれまたとても素晴らしいです。

最大出力6Wの底力でしょうか、音に馬力をかなり感じます。

300Bアンプの配線も整理できてしまって後は何をやりましょうか?

「300Bアンプの空中配線部分の手直し」「VT-25Aアンプの最大出力の見極め」等が残っています。

もう長期休暇も終わりに近づいていますので残り後悔のない休暇を過ごしたいと思います。

71Aシングルアンプのオクタルソケット交換

またまた登場の71Aのシングルアンプです。

このアンプに使っている定電圧放電管(0D3)用のオクタルソケットですが、昔音響機器から取り外した中古のものを使っていました。

中古でもちゃんと機能すれば問題ないのですがこのソケットはなんだか接触部分でスパークしたような形跡があったんです。

スパークしたせいかどうかは分かりませんがどうも接触が悪くて交換しなきゃならないと考えていました。

そこでヤフオクで新品のオクタルソケット@350円を入手です。

新品のステアタイト製のオクタルソケットです。

新品は気持ちいいですね。

それからこれが交換前のオクタルソケットです。

スパークした跡が見えるでしょうか?

取り外したオクタルソケットと新品のそれです。

取り付けネジ穴のピッチが違うので丸やすりで長穴に加工致します。

無事に取り付けが出来、はんだ付けしました。

それから放電管の両端にノイズキラーのコンデンサー5600pFを挿入しました。

このコンデンサーにはとっておきのウエスタンエレクトリックのものを採用しましたよ。

これで71Aのアンプで安心して音楽が聴けるようになったのでした。

昨晩は寝ながら一晩中音楽を鳴らしてしまいました。