マランツ7K不調

マランツ7Kが不調になりました。

不調の症状はフォノ入力以外の入力AM、FM(Multi)、TV、AUXにすると「ブーン」という発振音がするというものです。

発振の原因解明を昨夜から行っていたのですがちょっと厄介なトラブルのようで原因が全く分かりません。

真空管は新品に交換してみましたが発振は止まらず真空管が原因ではなさそうです。

カップリングコンデンサーの絶縁も調べましたが大丈夫のようです。まあフィルムコンデンサーなのでこれが壊れるということはまず無いのでしょうね。

さて、後は不良になりやすそうな場所は何処でしょうか?

ロータリースイッチの接点?。。。でもロータリースイッチを何度もガチャガチャ動かしても状況は変わりません。

”きかこ”はこれでも電子回路技術者なので本当はその沽券にかけても修理したいところなのですが今回はちょっとギブアップぎみです。

こうなったら何処かの修理屋さんに修理をお願いするしかありません。

ヤフオクで「真空管アンプ 修理」で検索すると何件かヒットしましたのでその中で落札金額の安い所に質問欄から症状を説明して「修理可能か」「修理費用はいくらになるか」を聞いている所です。

とりあえずどんな回答が来るかお楽しみです。

さて、やはり技術者魂が「自分の機材は自分で直したら?」と言っているので再度修理に挑みました。

AM、FM、TV、AUXの時に発振するんですがAM、FM、TV、AUXの時にはイコライザー初段のグリッドがアースされるように回路図ではなっていますので正しくアースされるかを見てみました。

結果は大丈夫で初段管のグリッドはAM、FM、TV、AUXの時にロータリースイッチで正しくアースされ、何ら問題がありません。

ふと思ったのがイコライザーの最終段のカソードフォロアに供給している電源の平滑コンデンサーが抜けていないかということが気になりました。

回路図では50μF350Vのコンデンサーが付かなければなりません。

手持ちには220μF400Vのコンデンサーがあったのでそれをミノムシクリップで当該回路に並列接続しました。

そうしたらなんと”ビンゴ”で、AM、FM、TV、AUXに切り替えても発振しなくなりました。やほ~!

発振の原因はいわゆるモーターボーティング発振だった訳です。

この容量の抜けた平滑コンデンサにパラうべく、容量の50μFのコンデンサーを探しに松本電子部品に直行です。

松本電子部品には47μF400Vのコンデンサーがありましたが一個350円と結構なお値段です。

お店の入り口付近の特価品のコンデンサー売り場で82μF400Vのコンデンサーが8個1000円であるではないですか。

8個もいらないので社長に「このコンデンサーばら売りはしないの?」って聞いたら「あんたなら1個100円にしてやる」と言われてありがたく108円を払って特価品のコンデンサーを1個買ってきましたよ。

家に帰って早速取り付けようとしたわけですが以外にブロックコンデンサーの直下にはスペースが無くて直パラには出来ません。

そこで電源近くのラグ端子の余っている端子に買ってきたコンデンサを付けて配線を施して修理完了としました。

何処かのHPで見ましたが、「オリジナルの電解コンデンサーをきちんと交換しない」のは悪い修理の見本だそうです。

しかしオリジナルのブロックコンデンサーはもう手に入らないのでこれが今”きかこ”に出来る最善の処置です。

とにかく疲れましたので涼しい所で少し音楽でも聴いてゆったりしたいと思います。

RT841/PRC77の電源を作ったぜ!

RT841/PRC77のオリジナル品をゲットしましたので専用のAC電源を作ることにしました。

現在は安定化電源から下の写真のようにミノムシクリップで電源を供給しているんですがこれのために安定化電源を占有されてはたまりません。

ハードオフに行って12VのACアダプタを入手します。12Vは1A以上取れるもの、出来れば1.5A以上が理想的です。

なんせRT841/PRC77は送信時に770mA(実測)の電流を食うんです。

見つけたのが5Vと12Vのデュアル電源のもので12V側は残念ながら1Aのものでした。

値段ですが電源本体が324円、それに使うACコードが216円で合わせて540円もの出費です。

問題はRT841/PRC77のピンに合うソケットをどうするかです。”きかこ”はちょっと勿体ないんですがRCAのメスをばらして中央のソケットだけを使うことにしました。

これがRCAのメスで一個108円です。これを2個買ってばらすんです。

ばらして中央のソケットを取り外した所がこれです。

殆どの部品は捨てちゃうことになるので勿体ないですねぇ。

ACアダプタの専用コネクタを切り取って芯線をむき出しにしてテスターを使って12Vのラインを探します。

12Vのラインが見つかったらRCAメスからばらしたソケットをはんだ付けします。

あとはプラスマイナスを間違えないようにしてRT841/PRC77の電源ピンに差し込みます。

このRCAメスのソケットがRT841/PRC77の電源ピンにピッタリ合わさるんですね。

これでオリジナルRT841/PRC77の電源が完成でテンポラリーで使っていました安定化電源は解放されましたのでまた電子回路の実験に勤しむことが出来そうです。

RT841/PRC77のジャンク品をゲット

米軍の軍用無線機RT841/PRC77のジャンク品がヤフオクで出ていましたので15000円位入れておきましたらギリギリの14944円で落札することが出来ました。

”きかこ”はRT841/PRC77-0 という25kHzステップが付いたRT841をすでに持っているのですがこれはNATO軍(ドイツ)がアメリカのRT841をベースに改造を加えたものなのでぜひオリジナルが欲しいと思っていた矢先でした。

外観はジャンク品という言葉が良く似合う程の汚さと腐食具合でした。冒頭の写真はこれでも頑張って綺麗にした結果なんです。

早速に電源を入れてみたのですが周波数シンセサイザの調子が悪いらしくPLLのロックが上手く掛からない周波数があります。

これの原因を突き止めるべくRT841/PRC77-0からモジュールを拝借して「エンジニア」ならぬ「チェンジニア」精神でモジュールを交換していって調べることにしました。

これがモジュールを拝借するRT841/PRC77-0で綺麗ですね。

さて回路ブロック図を見まして不具合の現象から一番怪しいと思われるモジュールであるA43に目星を付けました。

不具合現象ですがkHzの桁において500kHzであればどのMHzにしても正常にロックするんですがkHzの桁を200kHzとか700kHzにするとロックが外れるといった具合です。

本当は一番怪しいのはA40なんだけれどこのモジュールは互換性がありませんので交換してテストできません。

早速蓋を開けましてA43モジュールを探し出しました。

こいつをRT841/PRC77-0から拝借します。なんだかほとんど「びょーき」の世界ですね。

これが取り外したA43モジュール(53MHzBPF)で左が拝借するモジュールで右が疑わしいモジュールです。

そうそう、無線機は有名なRCA製でモジュールにもRCAの印刷がしてあります。

交換してみた結果は。。。ダメでした。

次に怪しいのはどのモジュールかブロック図であたりを付けます。

次に怪しいのはA12のミキサーモジュールです。

これもダメでした。。。

次はA11とA17モジュールを交換してみました。NATO軍のやつはこれが一緒になったモジュールでA1117となっております。

これもダメでした。。。

次はVFOモジュールを交換してみました。

これでもダメでした。。。

なんだかダメダメで「チェンジニア」精神はあまりよろしくないですので正攻法でトラブルシューティングすることにしますかね。

やっぱり怪しいのはA40のクリスタル切り替え発振器モジュールかなぁ。

という訳で色々と弄ってみるうちにモジュールA40に不具合があるということが確信になってきました。

A40モジュールは水晶振動子が沢山入っていてそれをロータリースイッチで切り替えるようになっているんですが、この「ロータリースイッチの接触」がどうやら悪そうなんです。

どうしようかなぁ。A40モジュールを一個買ってもすぐに4000円位吹っ飛ぶんでジリ貧です。

もう少しどうしようか考えてから結論を出そうかと思います。

SEM-52Aの水晶ユニットが届きました

注文しておりましたブツがクリックポストで届きましたよ。

そのブツとはSEM-52Aの水晶ユニット、2チャンネル分です。

注文した周波数は51.0MHzと53.5MHzのもので1個2000円もしました。これからこれをSEM-52Aに組み込んでいきます。

SEM-52Aの蓋を開けると水晶ユニットを切り替えるターレット部分が現れます。写真に撮りましたが分かりますでしょうか?

現在入っている周波数はハムバンドが3波でその他はハムバンド外です。

まずは現在装着されている水晶ユニット6チャンネル分を取り外し、ハムバンドで使える周波数と今回入手した2波の水晶ユニットを整理しました。

以下の写真はこれから組み込む水晶ユニット6チャンネル分です。

周波数ですが以下のように設定しました。

チャンネル1:51.0MHz(ハムバンドのFMの呼び出し周波数)
チャンネル2:51.6MHz
チャンネル3:51.8MHz
チャンネル4:52.0MHz
チャンネル5:53.5MHz
チャンネル6:54.05MHz

チャンネル6だけハムバンド外ですが、これはちょっとした実験用です。(ていうかハムバンドの水晶がもうないのでこの周波数を入れました。)

これからRT841/PRC77での音楽放送配信の周波数は53.5MHzで行おうと考えております。

いくら「がら空き」のアマチュア無線の6mバンドだからと言って特定の周波数で電波を出しっぱなしにするんだけれど大丈夫かしら。(小心者の”きかこ”だったのでした。)

NATO軍御用達SEM-52Aについて

冒頭の写真がNATO軍の御用達だった軍用無線機SEM-52Aで生まれは確か1971年頃ですのでほぼ半世紀近く前のものとなります。

手前に写っているのは専用のヘッドセットでC型の穴が開いている所に耳たぶを入れて頭にバンドで固定するようになっています。

このバンドも付属していたのですが何だか汚らしいので外してしまいました。

それから、SEM-52Aの送受信の周波数範囲は47MHz~57MHz、チャンネルセパレーションは25kHzになります。

前回紹介したSEM-52Sは52Aの改良型で確か1984年頃に出てきた無線機で内部に周波数シンセサイザを内蔵しております。

しかしSEM-52Aは周波数シンセサイザを内蔵していない代わりに周波数ごとに水晶振動子が用意してあって、ターレット式の切り替え機構で所望の周波数を選択することができます。

しかし、全てのチャンネルの水晶を手に入れようとすると400チャンネル、400個位の水晶振動子を持っている必要があり、現実的ではありません。

まあ頻繁に使う周波数だけを入れておくといった使い方になるのだと思います。

さて、この無線機に標準で付いているアンテナですが長さがうんと長いです。

カメラを引いて撮りましたがアンテナの長さが分かるかと思います。

それからSEM-52Sとの比較のために側面の写真を並べて撮りました。

ちょいピンボケですが左がSEM-52Aで右がSEM-52Sで大きさの違いが良く分かるかと思います。

正面からの写真も撮ってみました。

これも左がSEM-52Aで右がSEM-52Sです。

SEM-52Sは「周波数シンセサイザ」を内蔵した代償に「大きさ」「重さ(約1.5倍)」「消費電力」「感度」の4つの利点を失いました。

因みにSEM-52Aの「重さ」は電池を含んで600gです。

「感度」がSEM-52Aの方が良いのは水晶振動子の乗っているユニット基板に同時に乗っている周波数で必要な同調回路のバリキャップ電圧を得るための抵抗器が最適にチューニングされているからなのです。

こうしてみると両方ともそれぞれに魅力があって甲乙つけがたい無線機ですね。

この無線機の使い道ですがRT841/PRC77で音楽を放送しそれをSEM-52Sで受信して家の中の何処でもBGMが聴けるようにしています。

SEM-52Aは感度が良いのでもっぱら愛車17クラウンに積んで電波伝搬の実験に用いております。

SEM-52Sを入手しました!

これがNATO軍御用達のドイツ製の軍用無線機SEM-52Sで国内では有名なサープラス屋さんのB.Mさんから購入しました。

お値段は26000円でこの前購入したRT841/PRC77よりも3000円も高かったです。

いったいこんなお金が何処から出てくるんでしょうか?(”きかこ”の場合は特許の報奨金で買うんです。)

この無線機も使い道が特にあるわけじゃないのですが何だかつい欲しくなって買ってしまったんです。

送受信の周波数調整は内部に周波数シンセサイザーを内蔵していますので47MHz~57MHzの間で6波をプリセット出来ます。

外観は堅牢な作りが見て取れて「これぞ軍用無線機!」と言えるものです。

現在の使い道なんですがRT841で音楽放送波を出してSEM-52Sで受信して聞いています。

RT841のアンテナは自作のダイポールアンテナで寝室の壁面にワイヤーを張った構造です。

何だか馬鹿馬鹿しいですが家の何処でもSEM-52Sを持って行けば音楽が聴けるといった具合です。

実はSEM-52Sと同時にSEM-52Aも購入しました。(ほとんど病気!)

SEM-52Aについては別の機会に紹介しますがこれも6チャンネルプリセットできる無線機で受信感度はSEM-52Sより良いです。

なのでSEM-52Aを車載してRT841による電波が何処まで届くか調べてみたのですがこんな住宅地で1km位は届くようです。

まあそんな訳でyoutubeに動画をUPしましたので見て下さい。

ハンドセットH250をゲット

今日は妻の誕生日でした。ケロッと忘れていました。お昼になって急に思い出して「誕生日おめでとう」って言ったら「それだけ関心が無いのね」と言われて凹みました。

これを挽回するためにも妻にこれから何か買ってきましょうかね。

さて、家に帰ってみますと注文しておりましたRT841に使えるH250型ハンドセットが届いておりました。

梱包の箱がちょっと大きいです。。。

中は厳重にソフトな紙で梱包されておりまして好感がもてます。

今回ハンドセットを買うのにH189とH250のどちらにするか迷ったんだけど持っているRT841が比較的新しいのでH189より設計が新しいH250と合わせることにしました。

だけどH250は使い捨て的な感じがしましてH189の重厚さには負けますね。

早速にRT841/PRC77に取り付けてみました。

どうです?かっちょいいでしょう!

さすがに冒頭の写真のクリスタルイヤホンとは格が違います。

やっぱり本物ならではの迫力がありますねぇ。

音質もクリスタルイヤホンと比べてかなり良くなりましたので万々歳ですよ。

RJX601を使って53.5MHzで放送していますマイルスデイビスを受信したらもうベトナム戦争の米兵のフィーリングです。

さて、これから何処まで放送波が届くのかテストの意味も兼ねてちょっくら妻へのプレゼントでも買ってきますわ。。。

FM放送局のハム音退治

いや~暑いですね。7月17日火曜日、夏真っ盛りといった感じです。

皆様も熱中症などにならないようにこまめに水分の補給を行って下さいませ。

さて、RJX601で53.5MHzにてFM放送を行っておりますが変調音にハムノイズが混じるトラブルと戦っております。

なかなかこのハム音を消すことが難しいトラブルなのですが一つの手がかりはMICラインの処理にありそうなことは分かっております。

MICラインのホット端子とアース端子間にトランスを挿入すると劇的にハム音が小さくなるんです。

今日はそれを手掛かりに更にハム音を小さくするべく、手持ちに何か適当なLINEトランスが無いか部品箱を漁ってみました。

そうしたら貧乏親父のしょぼい電子部品箱から山水のST11型トランスが出てきました。

ST11の規格をネットで調べてみると一次側が20kΩで二次側が1kΩというトランスであることが分かりました。

ちょっと変換比率が大きすぎる感じですがどうも現状が過変調ぎみなのでこいつをMICラインにステップダウンで入れてみることにしました。

つまりマランツ7kの出力を20kΩで受けて1kΩ側でマイクラインを駆動するということですね。

最初はトランスケースのアースも取らないで接続したら盛大なハム音がしてどうしようもなかったのですがトランスのケースをアースしたら嘘のようにハム音が小さくなりました。

入力、出力の巻き線共に片側をアースしました。それにより更にハム音は小さくなったのですがそれでもまだハム音が気になります。

ステップダウンによる変調率の変化ですがこれは大変良い変調状態になりましたよ。

前のように音が歪んだりしていません。いかにMICラインのゲインが高いかということが良く分かりました。

このラインは思い切ってインピーダンスを下げて使うのが良いかもしれません。ハム音退治の実験はまだまだ続きます。

RT841/PRC77の使い道

入手しましたRT841の使い道ですが面白い使い方を考えました。

それはRJX601を使って音楽を電波に乗せて放送しRT841で受信して音楽を聴くというちょっと馬鹿馬鹿しいんですがそんな使い道です。

早速マランツ7kのオーディオ出力をRJX601のマイクロフォン端子に接続しましてPTTがオンになるようにミノムシクリップで配線しました。

マランツ7kに繋がっていますレコードプレーヤーでJAZZを掛けまして(RJX601を送信状態にして)RT841で受信してみました。

ここで動作することは確認できたのですが気になる点が3点程出ました。

1.音が歪む
2.音にハム音が混じる
3.電源の入っているサブウーハーからハム音が聞こえる

といった不具合です。

3番は最悪サブウーハーの電源を切ってしまえばいいので大したことではありません。

1の音が歪むのはきっとRJX601の変調幅(デビエーション)が40kHzと広いからRT841のIF帯域幅をオーバーしたためなのではないかと思っています。

試しにマランツ7kの音量をうんと絞ってみると歪が少なくなるような感じがします。

なぜ感じがするといったような曖昧な表現をしたかというとシグナルが小さくなるとノイズ(ハム音)が目立ってしまいシグナルの歪が小さくなったかどうかの判別が難しくなるためです。

それをはっきりさせるには2の「音にハム音が混じる」という大問題を解決しなければなりません。

色々と弄ってみた感じとしてはハム音を拾っている場所がRJX601のマイクロフォン端子付近のようなのでここをミノムシクリップから専用コネクタとシールド線を使って配線してみたいと思います。

早速に松本電子部品から必要部品を買ってきましたよ。

これだけの部品を買って1015円でした。部品は高いですねぇ~

必要な配線を施して完成です。因みにトグルスイッチはPTTを入れっぱなしにするためのものです。

作りましたワイヤーハーネスをRJX601にセット致します。

マイク入力にはRCAのメスを取り付けてありますのでマランツ7kの出力に接続します。

そして電波を発射。。。あれ。。ハム音が消えないじゃんか。

こうなったら色々と試すしかありません。

RJX601を電池で動かしてみることにしました。100円ショップへ行って4個で100円の単2電池を3パック買ってきまして324円でした。

”きかこ”はRJX601を電池で動かすのは初めてです。単2電池9本を本体内部に装着しました。

電源を入れると無事にクエンチング雑音が聞こえてきてOKな感じでしたのでPTTスイッチをオンにしました。

324円払った電池作戦ですがこれもダメでハム音が消えませんでした。

MIC端子に接続されているオーディオケーブルを手で握ると何故かハム音が小さくなります。

ダメ元でオーディオケーブルにトロイダルコアを入れてみましたがやはりハム音は消えませんでした。

こりゃ分からない、ダメですね。”きかこ”もお手上げです。

とりあえずRJX601のFMをナロー化することにしてお茶を濁すことにします。やりかたはネットに多くの方が書いておられますがR80の抵抗12kΩを外して68kΩに交換します。

FMナロー化によって音の歪は小さくなりましたがこんなんでハム音が小さくはなりません。

ここで”きかこ”の頭にあるひらめきが起こりました。ひらめきとは故池田圭先生が言っていた音声ラインにインダクタ(トランス)をパラうということです。

適当な出力トランスの2次側のインピーダンスの低い方をMIC音声のラインのホットとアース間にパラう訳です。

結果としてこの効果は絶大でハム音は大幅に減少しました。

「こりゃここら辺に解決の糸口があるぞ!」というわけで音声伝送用の600Ωのトランスあたりを入手して実験してみたくなったのでした。

きりがないのでこの辺で今日は止めときたいと思います。

RT841/PRC77がお家へやってきた

軍用無線機でありますRT841/PRC77がヤマト運輸で我が家にやってきました。

愛犬の”きなこ”も荷物に興味を示して匂いをクンクンと嗅いでいます。

早速荷物の中身を空けると何とプチプチビニールにも包まっていないでいきなり段ボール箱からでてきましたよ!

いくら軍用無線機が頑丈だからってこりゃあんまりな梱包ですね(笑)

そして取り出した中身がこれです。ジャーン!

外観の程度はなかなか良いです。少なくとも30年前に”きかこ”が手にしたRT841よりはるかに状態が良いです。

早速分解です。まずは電池箱から取り外します。電池箱の中身には未使用のリチウム電池がサービスで入っていました。

それから5本のマイナスネジを緩めまして内部のモジュール群とのご対面です。

モジュールの色がアルミっぽくないですね。銘盤の文字からアメリカ製ではなくドイツ製のようです。

しかし中身の程度も本当に良いです。

それから反対側の写真がこれです。

小型な無線機なのですが凄い数のモジュールで構成されております。

これも戦場でのメンテナンスを考えた上での構造なんですね。

さらにネジを3本緩めると蓋が開きましてRFパワーアンプのモジュールと思われるものが拝めます。(しかし昔こんなに複雑な無線機をよく要修理品でなんかで買ったもんだな~)

早速に動作確認をしたくて準備したのが電源装置とクリスタルイヤホンです。

リチウム電池もサービスしてもらったんですが使うのが勿体ないので外部から電源を供給します。リチウム電池の電圧が14Vありましたので14Vを供給しました。

クリスタルイヤホンはAUDIOのコネクタの受話器を接続するA(GND)端子とB(出力)端子に接続します。

電源を入れるとFM特有のクエンチングノイズが大音量で聞こえましてあわててボリュームを絞りました。

あとはANT端子にSGを接続しまして受信の状況を周波数の下限から上限までしっかり確認しましたよ。

SGの写真は例によって受信チェック作業に夢中になっていたので撮り忘れました。(肝心な写真を忘れる馬鹿。。。)

RT841の周波数シンセサイザの動作は極めて安定です。こんなに凄い無線機が半世紀以上前からアメリカにはあったのですね。戦争に負ける訳ですよ。。。

”きかこ”が持っている6m(50MHz)の無線機でありますRJX-601から送信してRT841で受信したりその逆をやってみたりして動作確認をしました。

RT841からの信号はトーンスケルチの音が混じって聞こえるのでちょっと不気味な雰囲気です。

送受信の動作はバッチリのようです。こんな凄い無線機が25000円とはとても安いですよ。でも使い道が無いのが難点ですね。

なんか無線機に触れていたいんだよなぁ。でも無線仲間もいないし無理なんだろうなぁ~。